祖母の命日に子供を連れて墓参りに出かけました

私が一緒に住んでいた祖母が亡くなったのは、もう23年も前のことです。
一緒に住んでいたとは言え、祖母の直接の娘である母は他家へ嫁いだ身のため、先祖代々のお墓は実家から車で2時間も行った場所にある母の兄の家にあります。
私が子供の頃には、お盆や彼岸になると祖母の墓参りに一緒に出かけて行きましたが、いつの間にか出かけることもなくなってきました。
私には、去年生まれた子供がいます。
実家に里帰りしている時に、私が赤ちゃんだった頃や子供の頃のアルバムを母が出してきてくれたので見ていたら、祖母が一緒に写っているのを見つけて、そういえば祖母の墓参りにずっと行っていなかったなと思い出しました。
そして、せっかく生まれた子供を連れて、祖母にきちんと報告しなければと反省しました。
とは言え、子供があまり小さいうちには車で2時間もかかる場所に連れて行くのは心配です。
なので、ようやく先月、祖母の命日にあわせて報告をしに出かけてきました。
十年以上もご無沙汰していたので、墓のある辺りもすっかり面変わりしています。
以前は、何もない田畑が広がっていた場所で、隣に大きな公園があったのですが、今では区画整理が進んで一戸建てがとても多く建築されていました。
子供の頃に毎年出かけたすごく美味しいうなぎ屋さんは店じまいをし、代わりに某チェーン店のうどん屋さんが大きく店を構えていました。
私の母も一緒について来てくれたので、一緒に花を活けて水をあげ、線香に火をつけて手を合わせました。
祖母と、私が誕生する前に一足早く天国へ旅立ってしまった祖父にも挨拶します。
子供が、私と母が手を合わせているのを見て、不思議そうに見ていました。
墓参りをした後は、母の兄である私にとっては叔父の家にお邪魔しました。
そこの家に行くのもずいぶん久しぶりなのですが、綺麗に建て替えられていました。
家を建て替えたことは母から聞いていたものの、以前の面影は全くない現代風の家です。
実は、その家は、私と同じ年の従妹が現金一括払いで両親にプレゼントしたものです。
30歳で現金一括払いで一戸建てが買えるのにも驚きましたが、実際の家を見てみるとけっこう高そうなので、私が想像していたよりもずっと高い値段の家をプレゼントしたんだろうなと、感嘆しました。
家にあがると、何もかもが真新しい中で、仏壇だけが以前と変わらないたたずまいと存在感で和室の部屋に鎮座していました。
お供えをし、子供が、線香やろうそくの火を触らないようにぎゅっと抱きしめながら、改めて報告します。
それから、叔母がおはぎを出してきてくれました。
子供の頃に毎年とても楽しみにしていた、叔母特製のとても美味しいおはぎです。
あんこも小豆から煮て、手間暇かけて作ったもので、甘さが控えめなのがまた美味しいのです。
子供の頃には、他の従弟たちと争うようにたくさん食べたなと懐かしく思い出しました。
そして、そんな私たちを、祖母がいつも楽しそうに眺めて見ていました。
祖母は、若い頃から心臓が弱く、早足で歩くのもできないくらいでした。
そんな祖母と一緒に学校から帰ってきて買い物に行くのが私の楽しみでした。
母と一緒だと買ってもらえない美味しいスナック菓子を、祖母と一緒だと買ってもらえるからです。
おはぎも、祖母が大好きでよく買っていました。
ずっと墓参りにこなかった薄情な孫ですいませんと謝りつつ、これからはきちんと子供の成長を見せに、先祖の墓参りはきちんとしようと決めました。

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