お墓を建てる時の注意点はあったかどうか振り返る

お墓を建てる際の注意点は、色々ある。
私自身が施工主となって建てたことは一度もないが、建てる際の手続きを経験したことはある。
そもそも、私自身が施工主となったことがないのも当然で、女性ではなく、男性が、またその家の後継者が女性の場合は、女性で建てるしかないが、できるだけ男性が建てたほうがよい、という暗黙のルールがある。
そもそもこういう暗黙のルールは、根拠も理由もはっきりとはないものである。
もしかしたら、宗教が変わると変わるものさえ、あるだろう。
あえて言うなら、「昔からそう言われている」そもそも、そういう暗黙のルールが多い。
形も変わった形にするべからず・・・など。
今では、故人にちなんだ形を選んだり、大きさにする人もいるけれど、そう言った暗黙のルールが多い家で育った私から見ると、信じられない感覚だ。
でも、根拠も理由もないルールに縛られている私に、人様を批判する気なんてものは、当然毛頭もない。
結局、故人のものであるけれど、本当は後に残されている、今、生きている人間のものでもあるんじゃないかと思う。
それは、経験に基づいて、感じたものだ。
暗黙のルールというのも、故人のものではなく、ほとんどは生者に向けられていることも多い。
相を見ることで、家の問題を解決する方法などもそういった類だろう。
だが、気をつけなくてはいけないのは、相などに縛られて、生者の生き方を支配されるべきではないということだ。
商売として、相を見て、墓石を高価に売ろうとしている人も世の中にはいる。
商売方法としては、正解なのかもしれないが、道徳的には個人的には良くないと思う。
基本、故人の遺言などがある場合を除いては、故人と共に生活した人や近しい人の倫理観で、建てたりしていいものだと思う。
結局のところ、先祖代々のお墓があるのが、一般的かもしれないが、事情がある家庭もある。
我が家の場合は、住居は中部地方だが、墓が関東にあったため、大変だった。
関東にあったものは、曽祖父が建てたもので、戦争が激化する前に建てたものだったので、そういった逸話もあり、なかなかお墓の移動には踏み切れなかった。
長年、懇意にしてくれたお寺さんと別れることになったときも、すごく寂しい気持ちになったものだ。
故人のものであるのに、生者にとって縁ができ、付き合いができるというのも不思議なものである。
そういったことを踏まえると、しみじみ生者のものでもあるな、という気がする。
私が教えてもらった暗黙のルール、つまり、墓の注意点の中には、墓場も統一性があったほうがいいというものだった。
すべて同じとはいかないとは思うが、だいたい同じような石材を使用し、同じような感じの雰囲気の場所を選ぶといいということだった。
これもまた、生者のためのような気がする。
多くが、住居に近いところにあるものだ。
近所の人も、その場を利用していることも多いだろう。
すると、自然に近所付き合いにも影響するものである。
自分の家だけ、豪華絢爛なものを建てても、貧相なものを建てても、現在の近所付き合いに、少なからず影響がでるのも想像に難くない。
そう考えると、つくづく面白いものだなあと思う。
同時に、できるだけ、教えてもらった暗黙のルールや注意点は守ろうと思う。
ルールを破った際に何が起こるかは、皆目検討がつかないが、順守するのではなく、縛られるのではなく、故人を偲び、昔の人たちの考えや教えに敬意を払いながら、生を充実させようと思う。

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